handmade zakka chi*Sa.

大阪にて

某お店を探して
やっぱり道に迷う
私

駅から 周辺を
ちゃちいキャリーケース
をガラガラ
ウロウロ

携帯に保存した
地図を見ながら
ウロウロ

あと
一軒よろうかな

えと…どこだっけか？
前に行ったのに〜
わからん！！
も〜私って(泣)

やれやれ…と
歩道の隅で
位置確認(笑)

すると

「あの、すみません」
と
年配の女性

道を尋ねられるのかと
思い

地元でないので
わからないんです…

という言葉を
頭の片隅に用意していた時


「お節介かと思うのですが…」

ん？何か勧誘？

「先ほどから少し気にかかっていたのですが…」

え？

「何処か場所を探されているのではないかと…私でも多少ならわかると思うので…言っていただけたら…」

と
微笑んでくださった。

私 暑い中やし
足はサンダル履いてて
少し靴ズレ状態だったし
眉間にシワを寄せ
険しい顔をしていたに
違いないんです。

しかも
ウロウロしてたので

心配されていたのかも
しれない。


話しかけられて

心の中から
爽やかに返事が
できなかった私がいる


物騒な世の中になってきている事で


無意識で鎧をまとう
私がいる


街を急いで歩く人や
電車に乗っている人に
笑顔がなくなってきている時代

笑顔でいると
逆に
変な顔をされてしまうような時代



でも
それ以上に
自分の事に気をとられ
余裕のなさが
私には
知らず知らずに
出ていたんだろう。



その女性に
場所を尋ねると、
更に確認をする為に
すぐ近くのお店の店員さんにも
尋ねてくださった…


そして
また
「すみません…お節介だとは思ったのですが…」

と。

「いえいえ！！そんな！！助かりました！！ありがとうございます！！」

と、お互いに何度も
お辞儀をして
その場所から離れていった。



他人だから…

というのは
全く存在しなかった瞬間。


昔よく耳にした
「人類みな兄弟」って。


他人に対しても
身内に対しても

同じ愛情を
同じように注ぐなんて
なかなか出来ない事。

内弁慶
外弁慶
なんて言葉も存在するけれど


でも
自分がよければ…
自分に近い関係だけを
守っていれば
それでいい…とか

それだけではないよね。



全ての人において
同じような
愛情を持ち

見返りを求めない…
見て見ぬふりをしない…
あたたかい心を
もてたら

1人でも
実践できていけば

世の中というものは
少しずつ良く
変わっていくんだろう。

自分が正しいと
核心しているものでも
相手に気持ちを
押し付けるものではなく

沢山の人に
伝わらなくても
その小さい気持ちに
気がつく人が
1人でもいれば
幸せなんだと。


なかなか
難しいけれど…

同じ人間
同じ地球に生まれてきたんだもんね。

今この瞬間
同じように生きている
皆
生身の人間だもんね。


こういう優しさに
触れる度に

幸せを感じられる反面
ドキっ！！とする…


またまた
そんな
夏の1日なのでした。